わずか1,600円で作れるバイク用ディスプレイオーディオもどき【iPhoneの画面をAndroidにミラーリング】

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わずか1,600円で作れるバイク用ディスプレイオーディオもどき【iPhoneの画面をAndroidにミラーリング】
こまったくん
ツーリングの時にiPhoneをマウンターで接続すると便利なんだけど、振動で壊れるのが心配なんだよね。Apple CarPlayやAndroid Auto対応のバイク用ディスプレイオーディオもあるけど、やっぱり数万円はするよなあ。何か代わりになるものはないかな?
Jシス レッド
手元にAndroid端末があればミラーリングする手があるぞ!
このページで解決すること・出来ること
iPhoneの画面をAndroidにミラーリングする事で、わずか1,600円で手持ちのAndroid端末がバイク用ディスプレイオーディオ(もどき)に化ける!
目次

スマホを直接マウントするのではなく、「ディスプレイオーディオ」を利用しよう!

バイクツーリング時にスマートフォンがあると、ツーリングをしながらGoogleMapを使えたり、Spotifyで音楽を聴けたり便利だと思います。
しかし、バイクの微振動はスマートフォンの故障の原因になるのをご存知でしょうか?

スマホを直接マウントする代わりに、利用できるデバイスとして今注目されているのがバイク用「ディスプレイオーディオ」です。

スマホをそのままマウンターに取り付けてはいけない理由

バイクのハンドルにスマホを直接取り付けることは、加速度センサーやその他の精密部品に悪影響を与える可能性があります。バイクの走行中は、路面の微振動や衝撃がスマホに伝わり続けるため、以下のような問題が発生することがあります:

  • 加速度センサーの故障: バイクの微振動がスマホの加速度センサーに悪影響を及ぼし、故障する可能性があります。
  • カメラの損傷: 振動により、スマホのカメラモジュールがダメージを受ける事があります。
  • 接触不良: 長時間の振動により、内部接続が緩むことがあります。

これらの理由から、スマホをそのままバイクに取り付けるのではなく、振動対策されている「ディスプレイオーディオ」をハンドルバーにマウントして、スマートフォンを連携して利用する方法をおすすめします。

ディスプレイオーディオとは?

名前の通り、カーナビではなく音楽やFMラジオを聴ける機能はありますが、ナビゲーションシステムは搭載していないシンプルなディスプレイです。
iPhoneなら「Apple CarPlay」とAndroidなら「Android Auto」を使ってスマートフォンと連携する事で、スマホのナビゲーションや音楽、ハンズフリー通話などの一部の機能をディスプレイオーディオで利用(操作)する事が可能です。

CarPlayとAndroid Autoで出来る事

CarPlayとAndroid Autoは、どちらもスマートフォンを車のディスプレイに連携させる為のシステムで、基本的に出来る事は非常に似ています。

ただし、ドライバーの安全を確保する為、スマホの通常操作が全て行えるわけではなく、一部の機能に限定されています。具体的には、以下のような操作が可能です。

ナビゲーションアプリ

目的地の設定、ルート案内、交通情報の表示。(Apple Maps、Google Maps、Yahoo!カーナビなど。)

音楽アプリ

曲の再生、一時停止、スキップ、プレイリストの選択。(Apple Music、Spotify、YouTube Musicなど。)

メッセージと通話

ハンズフリー通話(着信の応答・新規通話の発信)、音声アシスタントを使ったメッセージの送受信。

ディスプレイオーディオっていくらくらいするの?

最初は車から搭載が始まり、今ではバイク用の「ディスプレイオーディオ」も国内外の様々なメーカーより発売されております。
値段もある程度こなれてきて、3万円前後で購入できるモデルも増えてきました。
しかし、たまにツーリングに行くだけの方にはまだまだ手が出にくい価格帯でもあると思います。

そこで、今回紹介するのは、わずか1,600円で購入する事が出来るミラーリング用アプリ『Mirroring360 AirPlay Receiver』を使って、「iPhoneの画面をAndroidにミラーリング」して、手軽に「ディスプレイオーディオ」を実現する方法です!

Mirroring360 AirPlay Receiverについて

「Mirroring360 AirPlay Receiver」はアメリカのSplashtop社が開発したアプリで、iPhoneの画面をAndroidデバイスや他のデバイスに簡単にミラーリング(表示)する事ができます。Splashtop社の製品はドコモビジネスなどでも採用実績があります。

主な機能と対応OS

  • 画面ミラーリング: スマートフォンやタブレットの画面を他のデバイスにリアルタイムに表示。
  • 音声ミラーリング: 音声も同時に転送し、映像とともに再生可能。
デバイス対応OSバージョンその他備考
iPhoneiOS 6.0以上最終更新日:2024/05/14
AndroidAndroid 4.1以上

気になる使い勝手(レビュー)

インターネット上にほぼレビューがなく、本当に使えるかわからない為、手が出せない方もいらっしゃると思いましたので、人柱覚悟で購入してみました。

まず、描写については感覚で0,3~0,5秒ほど遅れて表示する印象です。瞬間的な操作がシビアなアクションゲームなどで利用するには向きませんが、マップアプリや音楽アプリの利用程度ならば問題ないように感じます。

また、音に関してですが、ミラーリングした時点でミラーリング先のAndroid端末から音が出ます。
こちらもほぼ問題なく再生しますが、たまにノイズが入る事があります。
ちなみにBluetoothイヤホンを利用した場合は10秒に一回ほどノイズが入るものもありました。ただしイヤホンについては製品の性能や相性にもよると思いますので、実際に手持ちのイヤホンを利用するしか手がないのではないかと思います。

また、試してはいませんが、恐らく有線のイヤホンは問題ないと思います。
そういう意味では、FMトランスミッターや有線イヤホンをBluetooth接続に変換するアダプターを利用する場合は問題にならないかもしれません。)

CarPlay/Android Autoとミラーリングの違い

CarPlayとAndroid Autoは、運転中の安全性を考慮し、機能を制限しています。一方、Mirroring360 AirPlay Receiverによるミラーリングは、スマホの画面をそのまま表示するため、スマホのすべての機能にアクセス出来ます。

スクロールできます
特徴CarPlay/Android Autoミラーリング(Mirroring360)
インターフェース専用の車載用UI(車載向けにシンプルになった画面)スマートフォンの画面をそのまま表示
機能範囲限定された機能(安全性重視)スマホの全機能にアクセス可能
ナビゲーション最適化されたナビアプリを使用スマホのナビアプリをそのまま使用
音楽再生最適化された音楽アプリを使用スマホの音楽アプリをそのまま使用
メッセージと通話音声アシスタントで操作可能スマホのメッセージと通話機能を使用
接続方法USBまたはワイヤレスWi-Fiを介してワイヤレス接続

ミラーリングの場合、画面操作はiPhoneから行う必要がある

ミラーリングの場合、直接ミラーリング元(ここではiPhone)を操作する必要がある為、信号待ちなどでも操作するには注意が必要です。(運転中はどの方法でも音声入力以外の操作をしてはいけません。)

少し工夫は必要になりますが、iPhoneで利用できるBluetooth接続可能なリモコンをハンドルバーにマウントして使用するようにすれば、いちいちiPhoneを取り出さなくてもある程度は操作可能になると思います。(スワイプまで出来るかは製品次第)
例えばこんな製品があります。

Mirroring360 AirPlay Receiverを使ってiPhoneの画面をAndroidにミラーリングする方法

必要なもの

  • iPhone
  • Android端末
  • Mirroring360 AirPlay Receiver(1,600円/2024年6月時点)
  • インターネット回線(IPhoneでテザリング利用 / モバイルWi-fiルーター)

手順

Mirroring360 AirPlay Receiverを購入・インストール

まずは、Android端末上のGooglePlayで「Mirroring360 AirPlay Receiver」を購入し、ダウンロードします。

同じWi-Fiネットワークに接続

iPhoneとAndroidデバイスを同じWi-Fiネットワーク(同じSSIDの回線)に接続します。iPhoneのテザリングでも良いですし、モバイルWi-Fiルーターを利用しても良いです。
両端末を同一ネットワークに接続する事で、相互に通信できるようになります。

Mirroring360 AirPlay Receiverを起動

Android端末で「Mirroring360 AirPlay Receiver」を起動します。

Mirroring360 AirPlay Receiverの画面
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iPhoneの画面をミラーリング

iPhoneの画面を上からスワイプし、「画面ミラーリング」のアイコンをタップします。「Mirroring360 AirPlay Receiver」上に表示されたDevice Nameと同じものを、リスト上で選択しミラーリングを開始します。

ミラーリングを開始する
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各設定の日本語訳

Google翻訳で翻訳したスクショになります。

基本は掲載の通りですが、1点だけ補足すると、パスワードをタップした際に入力フィールドが表示されますが、このフィールドでパスワードを設定すると、ミラーリング開始時にパスワードを入力しないとミラーリング出来ない設定に変わります。セキュリティが不安な方はぜひ設定してみて下さい。

Mirroring360 AirPlay Receiverの設定の日本語訳2
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Mirroring360 AirPlay Receiverの設定の日本語訳1
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やっぱり本物のディスプレイオーディオを購入したくなった!という方へ

ディスプレイオーディオも機能を絞れば3万円以下で購入可能

記事を読んでみたが、運用が煩わしいのでやっぱりディスプレイオーディオを買いたいと思った方向けに国内メーカーの安価な製品をご紹介します。

以下はどちらも3万円以下で購入できるディスプレイオーディオで、国内メーカーで技適OKの製品となります。
ともにCarPlay、Android Auto対応で防水防塵規格はIP67となります。(IP67は、国際的な規格で定められた完全な防塵性能と、一時的に1メートルの深さで30分間水に浸しても内部に水が入らない防水性能を意味する。)

SPDA-05Bには2画面分割のマルチタスクが有り作業効率が、KDR-D1はヒートシンクを採用する事で放熱効率が良くなっています。

3万円は少し超えますが、有名なバイク用品メーカーのキジマ製のディスプレイオーディオもあります。

普通のバイク用ナビならもう少し安い

国産の普通のバイク用ナビもご紹介します。ディスプレイオーディオが割高の割に使いこなせそうにない。しかし電子マップは欲しいがディスプレイオーディオ買わないという方は以下のようなナビ機能を単体で持ったバイク用ナビの購入をお勧めします。

これらのモデルはバイク専用の製品となる為、取り付けやすく使い勝手もよく考えられています。
ミラーリングで対応してみるのか、使い勝手を取ってディスプレイオーディオやバイク用ナビを購入するか、この記事を参考に検討してみてください!

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