カラオケ好きの皆さん、お待たせしました!
自宅でお店クオリティのカラオケシステムを作る方法を紹介したいと思います!
音響の知識も必要なので、中々手が出ない部分もあり、理想的な作り方を紹介しているページは少ない印象です。
私もカラオケが大好きで、昔から家にカラオケボックスを作れないかな?と試行錯誤していました。
知っている人は少ないと思いますが、それこそ20年位前にゲームで有名なセガが出していたセガカラというPC向けカラオケサービスの時代からカラオケサービスを利用しています。
そんな私が、ほぼお店クオリティのカラオケシステムを自宅で再現する方法を皆さんにお伝えしたいと思います!
本格カラオケに必要な機材・機器・設備はこれだ!
カラオケで必要な物と言えば、真っ先に思いつく物は何でしょうか?
マイクと答える人もいれば、スピーカーと答える人もいると思います。中にはエコーがいる!と答える人もいるでしょう。
まずは、本格カラオケを構築する上で、どんな機材・機器・設備が必要か、何故それらが必要なのかをご説明したいと思います。
ちなみに今回はWindows版のカラオケ配信サービスを利用しますので、Windowsパソコンを所有している前提で話を進めさせていただきます。
まずは必要なものを一覧にしてみました。
- カラオケ配信サービス(カラオケ@DAM for Windows)
- 40インチ以上のテレビ(モニター)
- マイク
- スピーカー
- ミキサー(オーディオインターフェース&エフェクター内蔵)
- 各機器と接続するケーブル
各機器の接続イメージはこんな感じです。

まずはそれぞれがどのような役割を担っているのかを見ていきましょう!
各機器・アプリのオススメの組み合わせを紹介!
カラオケ配信サービス(カラオケ@DAM for Windows)

パソコン版のカラオケ配信サービスは、DAMとJOYSOUNDの両方でサービスが展開されていますが、今回はDAMを選びます。
理由は単純で、DAMならば、お店とほぼ同じ演出(見た目や音)の精密採点Aiが使えるからです!
カラオケ@DAM for Windowsの特徴
- お店やTVでおなじみのDAMの精密採点Aiが使える!
- 月額1,100円で懐メロから最新の曲まで約16万曲(2023年8月時点)以上が歌い放題!
- カタカナルビ「Nipponglish英語発音表記システム」により、英語曲を自然な発音で歌える!
カラオケ@DAM for Windows | ジョイサウンドカフェ | |
---|---|---|
月額料金 | 1,100円(税込) | 1,045円(税込) |
採点機能 | 精密採点Ai | なし |
曲数 | 16万曲以上 ※毎週約200曲ずつ追加。 | 15万曲以上 |
エコー | 有り ※機材でかける為、なくてOK | なし ※機材でかける為、なくてOK |
キー変更 | 有り | 有り |
ガイドボーカル機能 | 有り | 有り |
専用アプリ | 有り WEBブラウザ版も利用可能。 | なし WEBブラウザ版のみ。 |
40インチ以上のテレビ(モニター)

ノートパソコンの小さい画面でカラオケする事も勿論可能ですが、お店クオリティを目指すのであれば40インチ以上のモニターが欲しいです。
壁掛モニターであれば更にカラオケボックス感が出ます。
オススメは特にないが、強いて言うならREGZA
TV(モニター)のオススメは特にありません。
HDMIが使えて画質が気にならなければ、安い製品でも問題ないです。
強いて言うならば、日本メーカーのREGZAは昔からあるブランドなので、操作性など馴染み深いかもしれません。画質も必要十分です。
大体、4万円前後で40インチが購入出来ます。

壁掛け金具のオススメメーカーはTVセッターです。
薄型やアームが伸びるタイプなど様々な商品があります。
基本的には壁にネジ止めとなるので、電動ドライバーがあれば対応可能です。
中にはホチキスで止める「TVセッター壁美人」というような商品もあります。
マイク

カラオケと言えばマイクが必要です。
精密採点目的であれば、1本で良いですが、デュエットなどしたいのであれば、2本マイクがあると便利です。
オススメのマイクは「CLASSIC PROのCM5」
マイクと言えばボーカルマイク御用達のSHURE SM-58などがありますが、こんなに高いマイクは必要ありません。
コスパが高いCLASSIC PROのCM5で十分、カラオケ並のクオリティが出せます!
また、歌い終わった後にマイクの電源を切れるようにスイッチ付きタイプを購入する事をオススメします!
スピーカー

スピーカー選びはお店クオリティのカラオケを再現するのにかなり重要な要素になりますが、闇雲に大きいスピーカーを選んではいけません。カラオケをする部屋に合わせた適切なサイズのスピーカーを選ぶべきです。
仮に大きなスピーカーを購入したとしても、大きな音を出せる環境がなければ性能を発揮する事はできません。
自宅カラオケで必要なのは大きな音が出るスピーカーではなく、小さい音でも声やBGMが鮮明に聞こえる分解度の高いスピーカーになります。
また、音を鳴らすのにアンプが必要ですが、別途揃えると色々と手間がかかる為、アンプ内蔵のスピーカーが扱いやすいです!
オススメのスピーカーはYAMAHA MSP3A
私のオススメはYAMAHAのMSP3Aです。
小型スピーカーとは思えないパワフルな音が出ます。
本来モニター用の為、余計な味付けがなく、音源そのままの音質で再生してくれます。
低音が少し弱いのではないか?と心配される方もいると思いますが、カラオケ並に十分、低音は響きます。逆に調整しないと強すぎるくらいです。
壁や天井に穴を開ける事が可能ならば、スピーカーを壁掛けや天井吊りするのがオススメです!
音質的なところは好みもありますが、殆どのカラオケは壁掛けや天井吊りの為、見た目や音のイメージはまさにカラオケボックスそのままです!

遠隔で電源のON/OFFが出来るリモコンコンセント「OCR-05W」
多くの製品は電源がスピーカー側についている為、壁や天井にかけてしまうと基本的には電源を入れたままになると思います。
しかし、誤った操作で音が出たり、そもそも電気代も無駄になる為、出来れば使わない時は電源を切りたいですよね?
そういった時に役立つのが、遠隔で電源のON/OFFが出来る「リモコンコンセント」です。
この製品をコンセントの差込口とスピーカーの電源ケーブルの端子の間に差し込んで使います。
仕組みとしてはシンプルで、リモコンで電源ONしたら、「リモコンコンセント」の電力が流れ、OFFを教えたら、アダプターの電力供給がストップする仕組みです。
リモコンコンセントを使うなら「アースターミナル付変換アダプタ」も!
モニタースピーカーをアース付き電源に刺す時のみ必要になります。
「リモコンコンセント」はアースがない為、間に挟んでしまうとアース線の差口がなくなってしまいます。それを防ぐには、コンセント⇒「アースターミナル付き変換アダプタ」⇒リモコンコンセント⇒電源ケーブルの順番に刺すようにし、電源ケーブルのアース線を変換アダプタのアースターミナルに接続するようにすれば、アース線を利用する事が可能になります。

スイッチ付き電源タップでも代用可能!
電源タップのスイッチのON/OFFでスピーカーの電源をコントロールする方法もあります。
スピーカーの背面にいちいち手を運ばなくていい為、壁掛けや天井吊りだけでなく、台の上に設置する場合も便利です。

ミキサー(オーディオインターフェース&エフェクター内蔵)
パソコンで本格的なカラオケをしようと思ったら、「ミキサー」と「オーディオインターフェース」と「エフェクター」という3つの機材が必要になります。
正直、全て揃えるのは大変ですが、今は2万円台でこれら全ての機能が備わった『オーディオインターフェース付きミキサー』がある為、そちらを購入するようにしましょう!
まずは、それぞれの機材がどういった役割をするのかをご説明し、最後にオススメの製品を紹介します!
ミキサー

料理に使うミキサーではありません。
音響機材のミキサー(ミキシング・コンソール)とは、複数の機材(音源)からの入力を受け取り、それらを混合し、音質や音量を調整した上で、一つの音にまとめて、スピーカーから音を鳴らす事が出来ます。
つまり、マイクから入った音やパソコンから再生されるカラオケ音源を調整した上で、スピーカーから音を出す事が出来ます。
オーディオインターフェイス

マイクやスピーカーはラインケーブルやXLRケーブルといった音響用のケーブルで接続します。しかし、パソコンにはそういった端子はありません。
そこでオーディオインターフェースの出番です!
オーディオインターフェースには各接続端子が付いており、マイクやギターなどの楽器、スピーカーなどを接続する事ができます。パソコンとはUSBケーブルなどで音をデジタルデータとしてやり取りします。
ちなみにパソコンは構造上、どうしても音にノイズが走りやすいですが、オーディオインターフェースはノイズに考慮した作りとなっており、高音質なのも特徴です。
エフェクター

音のイメージを変化させる機材をエフェクターと呼びます。
一番有名なエフェクターはまさにカラオケで使っているエコーですよね。
これは音の拡がりを作る「リバーブ」というエフェクターと、音を遅れて聞こえさせる「ディレイ」というエフェクターが組み合わさったものです。
確かににDAMアプリでエコーをかける事も可能です。しかし、この場合、声が遅延して聞こえる可能性が高いです。
原因としては、前述した通り、エコーはエフェクターという機材を使ってかけるものですが、アプリの機能でかける場合は、ソフト側でハードエフェクターを模して、エコーをかける為、どうしても音が遅延してしまいます。
こういった弊害がある為、アプリ側のエコー機能は完全にオフにし、ミキサーで直接エコーをかけてスピーカーから音を出すようにします。
その他のメリットとして、ミキサーを使えば細かいエコーの設定調整も出来ます。
また、別記事で紹介しますが、エコー機能を機材で持たせておけば、YoutubeやSpotifyを再生する時でもエコー付きのマイク音声を追加する事が出来る為、DAMで配信されていない曲を歌いたい時なども便利なのです!
Soundcraft Notepad-8FXなら、1台で全ての機能が手に入る!
3つの機材を紹介しましたが、全てを揃えるのは正直大変ですよね。
Soundcraftのミキサー、「Notepad-8FX」ならば、これらの機能が全て含まれていて1台で済みます!
ちなみに、価格帯的にも競合製品としてYAMAHAの「AG06MK2」というミキサーがあります。
ほぼ同じ機能を持っており、馴染の日本メーカーなのでこちらを購入する気だったのですが、頻繁に音飛びする問題があり、あまり安定性があるイメージがありません。
筆者は、こういったレビューを色々なサイトで見聞きした為、Soundcraftの製品購入に至りました。
各機器と接続するケーブル
TV(モニター)とパソコンを接続するHDMIケーブル
パソコンとTV(モニター)をHDMIケーブルで繋ぐ事で、パソコンの映像をTV(モニター)に移す事ができます。
HDMIにもグレードが色々ありますが、映像を移すだけであればよく売られている4K対応の「ハイスピード」で十分です。


パソコンにDisplayPortやDVI端子しかない場合は?
パソコンにDisplayPortやDVI端子しかない場合は、「DisplayPort ⇒ HDMI」「DVI ⇒ HDMI」のようなケーブルや変換アダプターが使えば、パソコンの画面をTV(モニター)に映す事が可能!
DisplayPort ⇒ HDMI

DVI ⇒ HDMI
マイクとミキサーを接続するマイクケーブル(XLRキャノン)

マイクとミキサーを接続するケーブルです。XLR端子のケーブルを購入しましょう。

スピーカーとミキサーを接続するXLRケーブル

スピーカーとミキサーを接続するケーブルです。わかりやすくマイクケーブルとは別の商品を紹介していますが、基本的に同じXLRケーブルを購入すればOKです。
左右のスピーカーに対して1本ずつ必要なので、計2本購入しましょう。

各機器の接続の仕方
各機器を購入したが、接続方法がわからない!という方もいらっしゃると思います。
各々説明書に使い方は記載されていますが、複数の基材の接続となると、初めての方は迷いますよね。
特にミキサーは接続端子が多く、慣れない方には分かりづらい為、今回必要なポイントに絞ってご説明します!
もう一度全体図を見てみましょう。
各機器の用途を理解したところでもう1度全体の接続図を見てみましょう!

それぞれXLRケーブル、HDMIケーブルで接続しています。
この図だけでも接続できる方もいるかもしれませんが、念の為、それぞれの機器をクローズアップした接続図を見てみましょう!
スピーカーをミキサーに接続する

XLRケーブルを使ってスピーカーをミキサーに接続してみましょう!
写真のミキサーはご紹介したミキサーより差口が多いモデルになりますが、基本的な機能は共通しているのでご安心下さい!
まず、ミキサーの右上の「MASTER L」「MASTER R」と書かれた差込口を探してください。この左側(MASTER L)の差込口とスピーカーの左側を接続、この右側(MASTER R)の差込口とスピーカーの右側を接続してください。
スピーカーの差込口は2つありますが、LINE2に刺すようにしましょう!
これでスピーカーとミキサーを接続する事ができました!各ツマミに関しては別途ご説明いたします。
マイクをミキサーに接続する

XLRケーブルを使ってマイクをミキサーに接続してみましょう!
ミキサーの左上の差込口を探し、この差込口とマイク下側の差込口を接続しましょう!
パソコンをミキサーに接続する

USB Type A ⇔ USB Type Bケーブルを使ったパソコンとミキサーを接続しましょう!
パソコンとテレビ(モニター)を接続する

パソコンとテレビ(モニター)をHDMIケーブルで接続しましょう!
もし、うまく表示されない場合、テレビ(モニター)の入力が違う可能性がある為、
差込口と合っているかを確認し、違う場合はリモコンで入力切替しましょう。
最後にもう一度全体図を確認してみましょう!
最後にもう一度全体図を見て、正しく接続されているか確認しましょう!

正しく接続されている事が確認できたら、一旦OKです。
音の確認はそれぞれ必要な設定が完了してからまとめて行いますので、一旦パソコンの画面がテレビ(モニター)に映るかどうかだけ確認しましょう!