ネットワーク用語のポートについて何となく理解できるようになる。
「ポートを開く」「ポートを閉じる」、こんな言葉を聞いた事はありませんか?
オンラインゲームやインターネットを使ったアプリケーション等の設定でこのような言葉を見聞きした方もいると思います。
この記事ではポートが具体的に何を指すのか、車両を例えに説明します。
ポートってどんな役割があるの?
インターネット上のポートは、データの出入り口として機能します。これは、メール、ウェブページの閲覧、オンラインゲーム、ファイル転送など、あらゆる種類のデータが正しい宛先に届くために不可欠です。ポートを通じて、特定のデータが特定のプログラムやサービスへ正確に導かれます。
ポートは「開いたり閉じたり」することができ、これにより、どの種類のデータを受け入れるか、または拒否するかをコントロールできます。ポートを開くことで、必要なデータの受信を許可し、ポートを閉じることで、不要または危険なデータの入力を防ぐことができます。この機能により、インターネット上での通信が安全に保たれます。
と言ってもイメージが湧きづらいと思いますので、次は、ある街の交通システムを例にポートの役割を説明します。
ポートは道路の出入口!?
インターネットの世界を一つの大きな街と考えてみましょう。
この街には、自動車、バイク、自転車といったさまざまな車両が出入りしており、それぞれが車両専用の「出入口」を使って、自分の目的地へ向かいます。
ここでの「車両」はインターネット上で送受信されるデータのことを指し、「目的地」はそのデータが届くべきパソコンやアプリケーション、「街」はインターネットのネットワーク全体を意味します。
この街にはたくさんの出入口がありますが、それぞれ車両ごとには専用の「出入口」が必要です。この出入口こそが「ポート」にあたります。そして、出入口にはそれぞれ番号が振られており、この番号が「ポート番号」です。データ(車両)はこのポート番号(出入口の表札)を見て、正しい出入口(ポート)を通り、目的地へと進みます。
この仕組みによって、メールのデータはメールサービスへ、ウェブページのデータはブラウザへというように、それぞれ正確に届けられます。
ポートの「開閉」とは?
ポートは「開いたり閉じたり」することができるため、どのデータを受け入れるか、または拒否するかをコントロールすることが可能です。これにより、インターネット上での通信が効率的かつ安全に行われます。
ポートを「開ける」操作
ポート(入口)を「開ける」とは、特定の車両(データ)が専用の出入口を通る事を許可する事です。
例えば、あるバイク専用の出入口は小型バイクのみ通行を許可すると決まったとします。
その場合、小型バイク(特定の種類のデータ)のみ、この出入口(ポート)を使って、街の中へ自由に出入りできるようになります。
ポートの「閉じる」操作
逆に、ポートを「閉じる」とは、特定の車両(データ)が街へ入るのを防ぐ事です。
もし、街に入ってくる車両(データ)が安全でないと判断されたら、出入口(ポート)を閉じます。これにより、不要または有害な車両の街への侵入を防ぐことができます。
自転車専用の出入口に自動車が入ると危ないですよね?そういった事をポートを閉じる事で防ぎます。