物理的にモニターを繋いだ状態でないと動かないアプリは仮想ディスプレイ(IddSampleDriver)で動くかも!?

当サイトのコンテンツは広告が含まれる事があります。
モニターを繋がないと動かないアプリは 仮想ディスプレイで動くかも!?
こまったくん
モニターを繋いでいないリモート専用のパソコンがあるんだけど、たまにモニターを繋いでいないと動かないアプリがあるんだよね。物理的にモニターを繋ぐのは嫌だし何か良い方法はないかな?
Jシス レッド
仮想ディスプレイ「IddSampleDriver」を使うと疑似的にモニターを繋いだ状態を再現できるぞ!
このページで解決すること・出来ること
「IddSampleDriver」を使って疑似的にモニターを繋いだ状態を再現できる!

例えば、こんな事が解決する!
・Power Automate Desktopを画面を閉じた状態でフローを動かす事ができる。
・UltraVncなどでリモート接続した時にメニューが小さく表示される事があるが、そういった現象が改善できる。

物理モニターが接続されていないと動かないアプリケーション(ソフトウェア)が世の中にはいくつかありますよね。

例えば、MicrosoftのRPAツールである「Power Automate Desktop」に対象の要素に対して何らかの動作を実行するようなアクションがありますが、この類のアクションは物理的なモニターが接続されていないと上手く動きません。

そんな状態の解決方法として今回は、仮想ディスプレイドライバー「IddSampleDriver」をご紹介します。

目次

「IddSampleDriver」とは?

仮想ディスプレイドライバーと言って、疑似的にモニターが繋がっているとパソコンに錯覚させる事ができるものになります。
このドライバーを使ってモニターを接続していると認識させ、モニターがないと動かないアプリを実行できる環境を作ります。

それでは早速インストールしてみましょう。

「IddSampleDriver」をダウンロードする

まずはGitHubで「IddSampleDriver」をダウンロードをしましょう。
Assets直下の「IdasSampleDriver.zip」を押すとダウンロードできます。
ログインの必要はありません。

IddSampleDriverのダウンロード元

「IddSampleDriver」をダウンロードする
画像をタップ/クリックで拡大

保存した「IddSampleDriver.zip」を解凍する

「IdasSampleDriver.zip」のダウンロードが完了すると、以下のようなファイルが保存されます。

ダウンロードしたファイルを確認
画像をタップ/クリックで拡大

右クリックしてzipファイルを解凍しましょう。解凍アプリにもよりますが、「解凍」や「展開」のような表示があると思います。

解凍する
画像をタップ/クリックで拡大

ファイルの解凍(展開)が完了すると下記のようにIddSampleDriverフォルダの中にIddSampleDriverフォルダが入れ子で入っている事が確認できます。

解凍したファイルを確認
画像をタップ/クリックで拡大

「IddSampleDriver」をCドライブ直下に移動する

解凍したファイルをCドライブ直下に移動しましょう。(わかる方は任意の場所で結構です。)
その際、入れ子になっているIddSampleDriverフォルダを移動します。
※➊IddSampleDriverフォルダ⇒➋IddSampleDriverフォルダとすると➋の方です。

正しく移動出来ているとパスやファイルは下記のような構成になります。

解凍したファイルをCドライブ直下に移動する
画像をタップ/クリックで拡大

「IddSampleDriver」をインストールする

「IddSampleDriver」をインストールします。
今回は、よくあるexeファイルをダブルクリックしてインストーラー経由でインストールする方法ではなく、コマンドプロンプトを使用します。

コマンドプロンプトは、コマンド(指示となる文字列)を入力して色々な操作を実行できるツールです。インストール手順は少し難しく感じるかもしれませんが、説明通りに進めれば問題なく完了しますので、一つ一つの手順を確認しながら進めましょう。

コマンドプロンプトを起動する

まずはコマンドプロンプトを起動しましょう。

  • 「Windowsキー」もしくは「Windowsボタン」を押す。
  • 「cmd」と入力。
  • コマンドプロンプトが候補に表示されたら「管理者として実行」を押す。
  • このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?と表示されたら「はい」を押す。
コマンドプロンプトを管理者実行する
画像をタップ/クリックで拡大
画像をタップ/クリックで拡大

コマンドプロンプトを使って「IddSampleDriver」をインストールする

先ほどCドライブ直下に移動した「IddSampleDriver」を使います。
まずは、コマンドプロンプトに「cd "C:\IddSampleDriver"」と入力し、Enterキーを押しましょう。
これでインストールに必要な「installCert.bat」があるフォルダ(ディレクトリ)に移動します。
何か誤りがある場合はエラーが表示されます。問題がない場合は次の行が表示されます。

画像をタップ/クリックで拡大

無事に該当ディレクトリに移動したら、次は「installCert.bat」と入力し、Enterキーを押しましょう。
これで「IddSampleDriver」のインストールが始まります。

画像をタップ/クリックで拡大

インストールが完了すると下記の画面が表示されますので、指示通りEnterキーなどを押してインストールを完了させましょう。

画像をタップ/クリックで拡大

インストールした「IddSampleDriver」をディスプレイアダプターとして追加する

実はインストールしただけでは仮想ディスプレイとして利用できません。
デバイスマネージャーから「IddSampleDriver」を新しいディスプレイとして追加しましょう。

まずは、デバイスマネージャーを起動します。

  • 「Windowsキー」もしくは「Windowsボタン」を押す。
  • 「デバイスマネージャー」と入力。
  • デバイスマネージャーが候補に表示されたら「開く」を押す。
インストールした「IddSampleDriver」をディスプレイアダプターとして追加する
画像をタップ/クリックで拡大

デバイスマネージャーを起動したら、ディスプレイアダプターという項目を選択後に、「メニューの操作⇒レガシーハードウェアの追加(L)」を押しましょう。

インストールした「IddSampleDriver」をディスプレイアダプターとして追加する
画像をタップ/クリックで拡大

ハードウェアの追加ウィザードの開始が表示されたら、「次へ」を押します。

インストールした「IddSampleDriver」をディスプレイアダプターとして追加する
画像をタップ/クリックで拡大

「一覧から選択したハードウェアをインストールする」を押します。

インストールした「IddSampleDriver」をディスプレイアダプターとして追加する
画像をタップ/クリックで拡大

「ディスクを使用」を押します。

インストールした「IddSampleDriver」をディスプレイアダプターとして追加する
画像をタップ/クリックで拡大

「参照」を押します。

インストールした「IddSampleDriver」をディスプレイアダプターとして追加する
画像をタップ/クリックで拡大

Cドライブに移動しIddSampleDriverフォルダ内の「IddSampleDriver」選択肢、「開く」を押します。

インストールした「IddSampleDriver」をディスプレイアダプターとして追加する
画像をタップ/クリックで拡大

「OK」を押します。

インストールした「IddSampleDriver」をディスプレイアダプターとして追加する
画像をタップ/クリックで拡大

「次へ」を押します。

インストールした「IddSampleDriver」をディスプレイアダプターとして追加する
画像をタップ/クリックで拡大

「次へ」を押します。

インストールした「IddSampleDriver」をディスプレイアダプターとして追加する
画像をタップ/クリックで拡大

「完了」を押します。

インストールした「IddSampleDriver」をディスプレイアダプターとして追加する
画像をタップ/クリックで拡大

ディスプレイアダプターに「IddSampleDriver」が追加された事が確認できます。

インストールした「IddSampleDriver」をディスプレイアダプターとして追加する
画像をタップ/クリックで拡大

追加した仮想ディスプレイを確認する

物理モニターを1つ接続している場合は下記のようにデュアルモニターになっている事が確認できます。

仮想ディスプレイを確認
画像をタップ/クリックで拡大

今回追加した仮想ディスプレイは「Linux FHD」という表記になっています。

仮想ディスプレイを確認
画像をタップ/クリックで拡大

追加した仮想ディスプレイは物理モニター以上の解像度を選択する事が可能です。
今回の記事は以上となります。

仮想ディスプレイを確認
画像をタップ/クリックで拡大
目次