【Windows10/11共通】VirtualBoxで後からCドライブの容量を拡張するには?

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VirtualBoxで後からCドライブの容量を拡張するには?
こまったくん
VirtualBoxでWindowsを入れたんだけど、Cドライブの容量が足りない・・・。後から増やせないのかな?
Jシス レッド
VirtualBoxの仮想ハードディスク(ストレージ)の容量を増やせば可能だぞ!
このページで解決すること・出来ること
・VirtulBoxのCドライブ容量を後から増す方法がわかる。
・不要なパーティションの削除方法がわかる。
目次

1. VirtualBoxで仮想PCのストレージ容量(ボリューム)を拡張する

いくらストレージ容量(以下、ボリューム)を増やしたくても、元々備え付けられているハードディスクの容量以上に増やす事はできません。
皆さんが普段使われているパソコン(以下、物理PC)のボリューム容量を増やす場合は、ハードディスク/SSDの増設や交換が必要ですよね。

では、仮想環境であるVirtualBoxはどうかというと、物理PCの中に仮想でもう一台パソコンを作っている状態ですので、物理PCのハードディスク/SSDの空き容量までは、パーツの交換なしで、ボリューム容量を増やす事が可能です。
まずはその方法を見ていきましょう。

①VirtualBoxを起動後、ハードディスク容量を増やす対象の仮想PCを左メニューで選択。
※仮想PCが1台のみの場合は、何も選択しなくてOK。

②上部メニューバーの『ファイル』を押す。

ハードディスク容量を増やす対象の仮想PCを左メニューで選択
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③メニューの中身が表示されたら、『仮想メディアマネージャー』を押す。

『仮想メディアマネージャー』を押す
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④仮想メディアマネージャーが開いたら、下部「サイズ」の『スライドバーを右に動かすか』、『直接サイズを入力』して、ハードディスクのMAX値*を決定。
※今回は30GBに10GBが追加したかった為、数値は「40GB」と入力。

⑤『適用』を押す。

ハードディスクのMAX値を決定
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「仮想的なサイズ」が先程設定したMAX値になっていたらOK。
※今回の場合だと、30GB→40GBになっているのでOK。

先程設定したMAX値になっていたらOK
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2. 仮想PC内のWindowsでディスク容量を拡張する

前章でハードディスクの拡張は完了しましたが、これだけでは、実はCドライブは拡張されません。

先程の対応はあくまで、仮想PC本体のハードディスクの最大容量をアップしただけで、Cドライブ自体の容量が増えたわけではありません。
イメージとしては「外箱=ハードディスク」の大きさだけ多くなって、中にある「内箱=Cドライブ」は大きさが変わらず、無駄な空間がある状態です。

この無駄な空間は、何もドライブが割り当てられていないので、「未割り当て」パーティション*として存在しています。
今から、「未割り当て」パーティションをCドライブとして使えるように、設定していきます。
まずは、「ディスクの管理」を開いて、どういう状態になっているか確認しましょう。

2-1.「ディスクの管理」を開き、今の状態を確認

①画面左下の『スタートメニュー(もしくは、キーボードのWindowsキー)』を押す。

『スタートメニュー(もしくは、キーボードのWindowsキー)』を押す
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②メニュー表示後、『ディスクの管理(K)』を押す。

『ディスクの管理(K)』を押す
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ディスクの管理が表示されたら、まず、この画像の黄色枠の領域(パーティション)の容量を確認してみてください。
先程、VirtualBoxで追加した10GB分の容量になっているはずです。
また、パーティションが「未割り当て」になっている事がわかります。

通常、ここまで出来ていれば、後は左横のCドライブから容量拡張すれば完了なのですが、VirtualBoxはそうはいきません。

実は、VirtualBoxにWindowsをインストールすると必ず赤枠の「正常(回復パーティション)」という領域が割り当てられます。

VirtualBoxで追加した10GB分の容量になっている
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Windowsの標準機能で拡張する場合、「拡張したいドライブ」と「未割り当て領域」は必ず隣合わせになっている必要があります。
隣合わせになっていないと、2枚目の画像のように『ボリュームの拡張』が押せません。

もし、隣合わせでない場合は、
・Windows標準機能で「間にあるパーティション」を削除する。
・専用ソフトで「間にあるパーティション」を別の場所に移動する。
のいずれかの対応が必要です。

今回は、「間にあるパーティションを削除する」で対応してみます。

Windowsの標準機能で拡張する場合、「拡張したいドライブ」と「未割り当て領域」は必ず隣合わせになっている必要があります
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隣合わせでない場合は、
・Windows標準機能で「間にあるパーティション」を削除する。
・専用ソフトで「間にあるパーティション」を別の場所に移動する。
のいずれかの対応が必要
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「回復パーティション」って削除して問題ないの?

「正常(回復パーティション)」は、Windowsが何らか不具合を起こした際に復元する為の領域です。
これを消したら復元できなくなるのではないかと思う方もいらっしゃると思いますが、VirtualBoxの場合、仮想領域ごとバックアップできていれば、このパーティションは削除して問題ありません。

ちなみに物理PCの場合でも同様にハードディスク/SSDを丸ごとバックアップ出来ていれば削除してOKです。
というのも、不具合が起こった場合、そもそも回復パーティションが活かせない場合も多いからです。

いずれにせよ、何らかの手段で定期的にWindows(OS)を丸ごとバックアップする事をおすすめします。

2-2.回復パーティションを削除する

「ディスクの管理」ではボリュームの削除や拡張はできますが、パーティションを削除する事はできません。
パーティションを削除するには「コマンドプロンプト」というアプリケーションを使用します。

この黒い画面が「コマンドプロンプト」です。
「コマンドプロンプト」では、コンピューターを直接操作するコマンド(呪文)を打って、各機能を呼び出せます。

それでは、「コマンドプロンプト」を実行して、パーティションの削除ができる「diskpart」を使ってみましょう!

「コマンドプロンプト」では、コンピューターを直接操作するコマンド(呪文)を打って、各機能を呼び出せます
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①画面左下の『スタートメニュー(もしくは、キーボードのWindowsキー)』を押す。

『スタートメニュー(もしくは、キーボードのWindowsキー)』を押す
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②メニューが開いたら、そのまま『cmd』と入力。

メニューが開いたら、そのまま『cmd』と入力
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③メニューに「コマンドプロンプト」が表示されたら、『右クリック』し、『管理者として実行』を選択。

「コマンドプロンプト」が表示されたら、『右クリック』し、『管理者として実行』を選択
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④「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」というダイアログボックスが表示されたら、『はい』を押す。

ダイアログボックスが表示されたら、『はい』を押す
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「コマンドプロンプト」が開いたら、以下入力。

⑤『diskpart』と入力して、キーボードの『Enter』を押す。
→ 「diskpart」を呼び出します。

⑥『list disk』と入力して、キーボードの『Enter』を押す。
→ 今回の対象ディスクを一覧表示します。

⑦『select disk 0』と入力して、キーボードの『Enter』を押す。
→ 対象のディスク(回復パーティションがあるディスク)を選択します。(今回はdisk 0)

⑧『list partition』と入力して、キーボードの『Enter』を押す。
→ 選んだディスク内のパーティションを一覧表示します。

⑨『select partition 3』と入力して、キーボードの『Enter』を押す。
→ 対象のパーティション(回復パーティション)を選択します。(今回はpartition 3)

⑩『delete partition override』と入力して、キーボードの『Enter』を押す。
→ 選んだパーティションを削除します。

「DiskPartは選択されたパーティションを正常に削除しました。」と表示されたら、削除完了です。
『exit』と2回打つか、右上の『☓』を押して、「コマンドプロンプト」を閉じましょう。

「コマンドプロンプト」が開いたら、以下入力
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⑤~⑩まで対応した結果
⑤~⑩まで対応した結果
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2-3.「ディスクの管理」でボリュームを拡張する

⑪もう一度、2-1の手順で「ディスクの管理」を開き、「未割り当て」パーティションを『右クリック』する。

2-1の手順で「ディスクの管理」を開き、「未割り当て」パーティションを『右クリック』する
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⑫『ボリュームの拡張』を押す。

『ボリュームの拡張』を押す
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⑬「ボリュームの拡張ウィザードの開始」が表示されたら、『次へ』を押す。

「ボリュームの拡張ウィザードの開始」が表示されたら、『次へ』を押す
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⑭「ディスクの選択」画面が表示されたら、「ディスク0」を選択肢、『追加』ボタンを押す。

⑮『次へ』を押す。

「ディスクの選択」画面が表示されたら、「ディスク0」を選択肢、『追加』ボタンを押し、『次へ』を押す
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⑯「ボリュームの拡張ウィザードの完了」と表示されたら、『完了』を押す。

「ボリュームの拡張ウィザードの完了」と表示されたら、『完了』を押す
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画像のようにCドライブの容量が増えていたらOK。

画像のようにCドライブの容量が増えていたらOK
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